
人生で一番愛おしいような、そんな時間が終わりました。
全部をあの瞬間のあの舞台に置いてきてしまった感じがして、今も言葉がするっと心の穴から抜けてしまうみたい。
大学3年生の藝祭は、私にとって人生で一番のチャレンジでした。
受験みたいに絶対にしなくてはならないわけでもない、大きな挑戦。
藝大奏楽堂という1000人規模の大きなホールで、「魔法使いたちのオーケストラ」と題したオーケストラ公演の企画を主催しました。
曲目は魔法の鍋、魔法使いの弟子、恋は魔術師、ハリーポッター と、魔法にまつわる曲を集めた、「子どもの頃憧れた魔法の世界を、それぞれが持つ楽器を杖にして、奏楽堂へ呼び起こす」というコンセプトの企画です。
考案自体は2年生のときからで、私はわりとその場の思いつきで喋る癖があるのですが、ある日の帰り道にぽろっと「なんかハリポタとか魔法使いの弟子とかそういう曲集めてさ、魔法オケみたいなんしたいなあ」と、本当に単なる思いつきで現実味のない呟きをしました。
そうしたらそのとき一緒に歩いていた友達が「え!やってよ!やったら絶対のりたい!」と言ってくれて。
単なる思いつきは徐々に現実味を帯びて、とうとう実現してしまいました。
まるで本当に魔法みたい。
企画書を作る段階から本当に辛くて、でもみんな、やろう!やりたい!と集まってきてくれて、最終的な演奏メンバーは私を含めて87人。
藝祭の企画は選考があって、特に奏楽堂公演は毎年4公演しか通らない。
こんなにたくさんの人が協力してくれて、落ちてしまったらどうしようとか、企画書に不備があったらとか、もう考えることだらけで。
有難いことに企画実施が決まったあとも、寝ても醒めても企画のことばかり考えていて、練習する時間もなくipadやスマホとにらめっこ。
考えすぎて眠れず、もう全部投げ出したい!もうやめる!と友達に泣きついたこともありました。
でも、みんなの想いを背負っていたから、頑張れた。
企画書段階から数えると、4ヶ月。
藝祭の運営さんとのメールのやり取りやらメンバーの管理やらプログラム作りやら練習日程やら当日のスケジュール作りやら、そしてコンサートミストレスも、全部自分でやったのでとっても大変でした。
長いようなあっという間なような、不安なような楽しいような。
ぐちゃぐちゃの感情のまま時が過ぎて、でも本番中はずっと笑っていた。
だって、舞台の上をぐるっと見回すとどこを見ても大好きな先輩や後輩がいて、愛おしい同期達がいて。
みんなこっちをみて、にこにこ(にやにや?)している。
そこで私ははじめて、ひとりで頑張っていた気でいたけれど、全然ひとりぼっちじゃなかったことに気づいたのです。
みんな、ずっとそこで見守ってくれていた。
優しい眼差しで、よくここまで頑張ったねって、すーちゃんが楽しそうでよかったよ、私たちも楽しいよ、と表情で訴えてくれて、愛おしい気持ちが心の底からぐわーっと湧き上がってきました。
企画が通ったときも、みんな自分のことのように喜んでくれて、頑張っていたのを見てたから、私も嬉しいよと言ってくれた。
当日が台風で危ぶまれながらも開催して、みんな「よかったね、なくなったら悲しかった」と声をかけてくれて。
とっても愛されていて、とっても幸せ者。

指揮のおふたり、同期のKちゃんと、ひとつしたの後輩のEくん。
ふたりともかっこよくてお茶目で、最高の指揮者さんです。
終演後、Xで「魔法使いオケの指揮の2人は将来大物になりそう」という投稿を見て心から嬉しかった。本当に本当に素敵な人たちです。
ハリーポッターの最後の曲を弾いているとき、とっても優しい目をした指揮科同期のKちゃんと目が合って、それまで夢中で弾いていて気づかなかったけれど、もう終わりなんだ と、終わりたくない、ずっとここにいたい という気持ちでいっぱいになってしまいました。
どうして終わってしまったんだろう、ずっとずっとずーーーーーっとこの時間が続けばいいのに と心から思いました。

文からもおわかりかと思いますが、感情がぐっちゃぐちゃで、自分でも何を書いているのかよくわからないです。
感じたことを書き殴っているので読み苦しかったらすみません。
でも言葉で表せないってきっとこういうこと。
終演後も、「今までよく頑張ったね」とたくさん声をかけてもらいました。
同期として誇らしいよ、と言ってもらいました。
卒業したくないなあ、ずっとずっとみんなと、このあたたかくてきらきらな場所にいたいです。

↑同期が撮ってくれた、いい笑顔
本当にぐちゃぐちゃな文になってしまった。
また別で藝祭まとめは上げたいと思います。では!


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