藝祭2025まとめ

素敵な人生

藝祭からはやくも1ヶ月が経ってしまってぎょぎょ!となっています。
主催公演については以前藝祭終わりたてほやほやのフレッシュな状態でブログで書いたのですが、バタバタしているうちにすっかりほかの公演のおはなしを忘れていました。
もう記憶が曖昧だったりするのですが、思い出しつつ!

1日目

『魔法使いたちのオーケストラ』@奏楽堂

主催公演+コンミスでドキドキでした。
本当に本当に楽しくて幸せで、終わりたくなかった。
終わりたてのほかほかブログはこちら⤵︎ ︎


そういえば各曲の話をしていなかったなあと思って、あと少し冷静になったので、前回のブログに引き続き、この公演のことを少し。

1曲目は、レスピーギ作曲の「魔法の鍋」
この曲はいちばん反響がありました。
お客様はもちろん、メンバーからも、「初めて聞いたけどすごくいい曲!!!」という声がたくさん。
この曲、滅多に演奏されない曲で、実は日本で演奏された記録がないんです。
だから記録上は、日本初演で。
そのこともあって、「この曲に出会えたことが収穫」と言ってくださる音楽マニアのお客様やメンバーもいて、私は完全に「魔法」というタイトルだけで選んだので、嬉しい誤算でした。
でもたしかに本当に素晴らしい曲で、何度も演奏しながら泣きそうになったくらい。
これを機に色んなところで演奏されてほしいです。

2曲目は、デュカス作曲の「魔法使いの弟子」
この曲は技術的に一番みんな苦戦していたかも(笑)
今回の公演はわりと全曲難易度が高くてみんなをヒィヒィ言わせていたのですが、「何がいちばんやばい?」と聞くとだいたいみんなこれでした。
でもみんなの必死の練習のおかげでなんとか形になりました。
Eくん、最初のヴァイオリンに合図出すところ、練習のときからそうだったけど、本番はいつもの10倍くらい手ガタガタ震えてて可愛かった(笑)
Eくんはこの企画が試験以外でちゃんと指揮を振る初めて公演だったらしく、デビューがこんな大人数でしかも奏楽堂で、そりゃあ緊張するよね。


魔法の鍋もそうだったのですが、前日のリハでは指揮のEくんはキチキチのタイムスケジュールのなか大焦り、さらにオケがそれを追い越して走りまくって誰もコントロールできなくなって、これはやばいな?と危機感を覚えて、私は深夜に楽譜に走りがちなところを書き込みまくって共有、Eくんも長文LINEをグループに送ってくれて。
深夜だしみんな見てなくてもしょうがないし、もう後は運に任せよう……と思っていたのですが、みんなちゃんと見て気をつけてくれていたみたいで、ついでに書いた強弱なんかもめちゃくちゃしっかり書き込みの通りそのまんまにやってくれて、「み、みんな〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」と弾きながら大感動でした。
私は一番前で弾いているのでヴァイオリンのみんなの姿は全く見えていなかったのですが、「背中は任せな!」と言われているような、ものすごい安心感がありました。
Eくんも緊張でぶるぶる震えながらもテンポはすごく落ち着いていて、これ以上いい演奏はないのでは?と、120パーセントの演奏だったような気がします。

3曲目は、ファリャ作曲の「恋は魔術師」
ここで指揮がKちゃんにバトンタッチ。
私はKちゃんの大ファンで、一番前でダイレクトに色々感じられて、最高の体験でした。
Kちゃんの指揮って、彼女がやりたい音楽の方へ奏者の心と体が自然に動いていくんです。何も考えずとも。
特にこの曲はスペイン感たっぷりの情熱的でかっこいい曲で、ffのところとか、Kちゃん、指揮棒握りしめて空間をぶん殴ってるんですよ。
ちょっとその表現が正しいかはわからないんですけど、本当にかっこよくて。

今からいくよ、というように微笑まれると、もう全力以上、自分が出来る100パーセントをさらに越えたパワーとパッションで応えたくなってしまう。
Kちゃんって指揮もそうなんですけど、本当になんだろう、綺麗で。
指揮台の上とコンマス席で目が合っただけで心が震えちゃうような、本当にすごい人です。
短めのソロパートもあり、終わったあとにメンバーの子たちに「なんか涙出た」と褒めてもらいました。

4曲目は、J.ウィリアムズ作曲の、「ハリーポッターと賢者の石組曲」
この公演のメイン、というか、「魔法使いたちのオーケストラ」は言っちゃえばこれがやりたくて他の曲をかき集めた企画です。
普通のオケだと最初と最後の有名な曲やって終わり、なことが多いのですが、今回の企画では大ボリューム25分でお届けしました。
その分木管だけ、金管だけ、ファゴットだけ、コントラファゴットとハープだけ、などなど、弦楽器の待ち時間がとにかく長くて。
何人かうつらうつらしていたのを観測しました(笑)
私は途中に特大ソロがあったのでずっとドキドキしていましたが、ソロも好評でよかった。
小学生の時からずっとずっと大好きで本も映画も擦切れるほど見て、いつか!と夢見たことが、こうして同じ「好き」を持つ友達が「やりたいやりたい!!!」とたくさん集まってくれて。
本当に夢みたいな、魔法にかけられたような時間でした。

2日目

午前 『藝祭DQ企画』@奏楽堂

お友達の主催公演に参加させてもらっていました。
ドラクエⅤを演奏するという企画で、私は全くゲームに詳しくなくドラクエもテーマ曲しかやったことがなかったのですが。
主力メンバーや、何よりお客さんの熱意がすごくて、以前プロオケのエキストラでゲーム音楽のオケに乗せていただいたときも思ったのですが、やっぱり人の「好き」を盛り上げるお仕事って素敵だなと。
私は前日の疲れを引き摺っていたのと、午後にもうひとつ大仕事が残っていたので超省エネモードでした。
主催のお友達は号泣していて、私も魔法使いのときあのくらい泣くつもりだったのになあ、と微笑ましいやらおかしいやら。
素敵な企画でした。

午後 『戦後80年祈念演奏会』@奏楽堂

こちらもお友達の企画。
魔法使いオケで指揮をしてくれたKちゃん主催の演奏会です。
今回の奏楽堂公演は邦楽科の演奏会以外3つともすべて同期の企画で、数日前に3人で大学の共有スペースでぐったりと語り合ったのも懐かしい。

この企画は、戦後80年という節目の年に、あらためて戦争や平和について考えよう、というものでした。

今回の藝祭で、私は奏楽堂の3つのオーケストラ企画すべてに参加させてもらって、そのうちドラクエ以外の2公演でコンサートマスターを務めさせていただくという大変なお役目をもらっていました。
とんでもない贅沢です。

演奏曲は2曲で、どちらも合唱付きのオーケストラ曲。
私は高校生の時から本当に合唱付きの曲が大好きで!
やはり藝大はプロフェッショナル集団なので、人数はそこまで多くなくとも、すごい音圧でした。
1曲目はKちゃん指揮の、「土の歌」。
すんごい音が高いソロがあったりでドキドキでした。
この日は作曲者の佐藤眞先生ご本人がいらしていて、魔法使いのときとはまたちがう緊張感がありました。
というか、DQ企画もご本人の奥様や関係者の方々がいらしていて、この企画もご本人がいらしていて、のほほんと楽しく身内でわちゃわちゃしていたのはうちの魔法使いだけ(笑)
ハリーポッターの関係者とか、お声がけしたらよかったのかなあ(笑)
と冗談はさておき。
合唱もオケも少ない練習時間でよくぞまあ、という演奏だったのではないでしょうか。
2曲目はベートーヴェンの第九全楽章!
普段の藝大第九ですら第九オンリーなのに、2曲もあったということでみんなヘトヘトでした(笑)
私も、第九は緻密なアンサンブルが重要な曲で、集中で頭の血管がちぎれそうでした。
指揮はKちゃんと同じく同期である、不思議な方言が可愛いNくん。
指揮科の同期はこの2人だけで、二人ともとっても大好きなので今回同時に共演できてとっても幸せでした。

Nくんは緊張しぃで手が震えていて、Kちゃんとはまた違った、一緒にがんばろう、私たちがついているよ、という気持ちになる指揮者です。
いつもにこにこしていて喋り方も全部がふわふわしているかわいい男の子で、演奏中の射抜くような視線とのギャップが魅力。
お笑い好き仲間で、お互いめちゃくちゃ緊張していたのに舞台裏ではずっと握手の練習(?)で和ませてくれていました。
私の大好きなふたりが将来BIGになりますように!

3日目

午前 自由時間!

初めての自由時間。
魔法使いオケでステマネチーフをしてくれていた、仲良しの作曲科同期Mちゃんと藝祭を回りました。
デザイン科のかき氷食べたり、ピアノ科のたこ焼きに並んだり。
アートマーケットはそんなに広くないはずなのに道に迷ってしまって、全部見れたのかどうかはわからないけれど。
似顔絵を描いてもらって満足でした。


1年生の神輿パフォーマンスのために買ったお揃いの法被を着ていたせいで軽い熱中症みたいになってしまったけど、はぐれてしまってもお互いをすぐ見つけられてよかったです。
Mちゃんとは受験期からSNSで繋がっていて、入学当初は私が弦楽器の友達がいなかったもので、ずっと彼女に引っ付いていました。
誕生日には曲をプレゼントしてくれたり、コンクールの伴奏をしてくれたり、1年生の神輿パフォーマンスも一緒に参加していたので、なんだか懐かしい気持ちになりました。

午後 木の音楽会
藝祭最後は、4回目の参加になる木の音楽会。
今回もまたいつもお世話になっている先輩にお誘いいただきました。
作曲科の先輩の作品を全部やろう!という、藝大ならではの企画で、本当に素敵な作品を素敵な皆様と演奏させていただきました。
先輩方の企画力が本当にすごくて、大尊敬です。
最後の最後まで楽しかった!

すごくすごく大変で、心の底から愛おしかった藝祭期間、ずっとずっと忘れないでいたいです。
長くなってしまった汗
いつの間にか長い夏休みも終わってしまったので、夏まとめもまたそのうち上げたいです。
藝祭が終わってからも大変な9月を過ごしておりましたので。
ではまた!

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