こどもが基礎練を蔑ろにしている!!とお困りの親御さんたち、ダメ元でこのブログをお子さんに読ませてみてください。
まあでも実際苦しめられてみないと基礎練の大切さってわからないものです。
私は大学生活折り返し地点にて、基礎の壁にぶち当たり(今までも立ちはだかってはいたけれど遠回りして避け続けていた)、そろそろ逃げることも出来なくなり渋々壁を乗り越えようとしています。
全然私はまだまだ逃げ切れるつもりでいた(絶対にやめましょう)のですが、とうとう大学で師事している先生に「次のレッスンは基礎練持ってきてね」と言われてしまい、約10年ぶりに基礎練の本を開きました。
わかってはいたけれど、やはり癖がついてしまったものってなかなか直せない。
18年間のものを別のものに取り替えるって、めちゃくちゃ根気がいる。
まさかまさか、大学3年生にもなってクロイツェルをやり直すことになるとは。
まあこんなの小学生が弾くものだし、ちょろっと弾いてレッスン持っていこ。なんて考えて弾いてみる。
え????難しくない????
舐めてかかるとさあ大変。
子どもの頃は何も考えずに弾けたのに!!!
(これがすこぶるよくないことなんですよみなさん)
特に私がつまずいたのは9番。
指を同時に押さえるまではよくても、同時に離すのが難しい。
小学生たちよ、どうせ一本ずつ指を押さえてるんでしょ!!!
意味ないからそれ!!大人になってからめっちゃくちゃ苦労するから!!今のうちにちゃんとやっときなさい!!!!
スピッカートヴァイオリン教室で教えていて、例えばカイザーだとかを見ていると、あっこの子練習してないな と思うわけです。してたとしてもペッと1回弾いて終わりなんだろうなと。
だって音簡単だし。曲が上手に弾けたらいいじゃん!と堂々と言ってくる子もいました。
たしかに、小学生に基礎練の大切さを説くのは難しい。
ただ弾くだけなら、音やリズムはたしかに曲と比べたら簡単かもしれないけれど、なんのためにやってるのかを考えながらやると途端に難しい。
基礎曲 じゃなくて、基礎”練習”曲ですからね。
練習しなきゃ意味ないわけです。
かといって間違った方法、ただ弾くだけのことを反復練習してもまーーーーーーったく意味がない。
ということを、なんで誰も私が小学生の時に教えてくれなかったの(泣)
と恨み言を言いたくもなりますが、私が覚えてないだけできっと大人たちは根気強く言い続けてくれていたんでしょう。私が覚えてないだけで。
こどもたち、まだ間に合う。
まだ10年も弾いていないんだから、まだ取り返しがつく。
私だって取り返しはつくけれど、演奏会の曲の譜読みだとか諸々に追われてなかなか基礎をじっくりやる時間が取れない。から、余計に時間がかかる。
小学生のみんなもコンクールとかで忙しいかもしれないけど、それでも何ヶ月もかけて1曲をやってるような感じなら、基礎をやる時間も充分取れるはず。
大学生になると同時に3曲も4曲も、多いときには10曲以上並行して練習しなきゃいけないのです。
そこまでみんなが音楽を続ける気があるのかは知らないけれど、でも本当にやっといて損することはないから!!!!
華やかな曲を弾きたい、わかる!!基礎練は地味でつまらない、めっちゃわかる!!!!でも未来のためにがんばってください。
絶賛苦しみ中の涼音先生からのアドバイス(心の叫び)でした。
そしてそして、質問が来てたのでお答えします。
譜読みと暗譜のコツを教えてほしい!とのこと。
本っ当に参考にならない答えで申し訳ないですが、譜読みは数をこなすしかないし暗譜は弾くしかないです。当たり前体操。
ただ、初めの方はただの真似っ子にならない程度には人の演奏を聞くことも大切。
YouTubeで1番上にでてきた人を聞いてそれを真似するのではなく、たくさんたくさん色んな人のを聞いて好きな表現を探していく。
まあそんなことしなくても楽譜に書いてあることを全部全部全部そのままやればいい感じになるように作曲家が書いてくれているので、全て見落とさず適当に雰囲気で弾かず、その曲を書いた人のためにもひとつも取りこぼさずにやってあげることが大事です。
あの、暗譜に関しては本当にただ弾くしかないです。弾いてたら覚えます。
私は譜読みも暗譜ももともと得意であまり困ったことがなくこんな回答になってしまいましたが、たぶん誰に聞いても弾くしかないと言われると思います汗
ヴァイオリン、というかすべての音楽家ってステージ上では華やかでかっこいい部分しか見えませんが、地道な積み上げをやらないことにはどうにもなりません。
私もよく挫折したことなさそうとかパッと弾けちゃう みたいに思われがちですが、私ですらちゃんと色々やってるので、あの、頑張ってください!!!!!!!!!
ペラペラの薄い答えですみません(泣)
質問、好きな食べ物とかでもなんでもいいのでどしどし送ってください。ではまた!

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