2024年のこと

私のこと

 

とうとう年末になってしまいましたね。
毎年思うことではありますが、1年間、本当にあっという間でした。
つい昨日受験生としての冬を迎えていた気がするのに、いつの間にかもうすぐ大学3年生。
私が受験生だったときまだ高校一年生だった可愛い後輩たちが、もうあの頃の私と同じ受験生になってしまいました。
藝大を受験するという子たちからの相談だったり質問だったりに答えていると、なんだかこちらまで緊張してしまいます。


あっという間すぎてなにも覚えていないのですが、カレンダーを見ながら自分なりに2024年を振り返ってみようと思います。

この2024年は今まででいちばん自分を好きになって、生まれ変わってもこの人生がいいと思えるようになった年でした。

そして性格がとても変わった1年ではないかと思います。

私は悩み事をずるずる引きずってしまうタイプだったのですが、今ではだいたい一晩寝れば「悲しかった」「ムカついた」という事実だけ覚えていて、その感情自体は夢の中に置いてきてしまっている ということがかなり増えました。
あとはとってもポジティブになりました。
私は母に似て繊細ゆえのネガティブさんだったのですが、20歳になってからは特に、何か嫌なことがあっても「まあそういう日もあるよネ〜」と周りのことも自分のことも、結構簡単に許してしまえるように。

そんな私の2024年の目標は、「心に余裕を持ってもっと周りの人と関わること」でした。
2023年は受験に新生活にとてんやわんや、自分のことだけで精一杯で、元々の少し人間関係に臆病な性格もあってなかなか大学の友達と距離を縮めることが出来ず。
だから今年こそは積極的に自分から友だちをご飯や遊びに誘って、たくさん人と関わろう!と思い、2024年の抱負としました。

結果から言うと、自分からすればめちゃくちゃ!頑張ったのではないかな〜と思います。
私から誘っても、みんな嫌な顔をしないこと。
無言になってしまったら何を喋ろうかとたくさんシュミレーションしながら待ち合わせに行っても、結局ずっと喋っていること。
無言も気まずいものではないこと。
友だちという存在のあたたかさ!
ぜんぶぜんぶ、この1年で大好きな大学の同期たちに教えてもらいました。

今までずっと周りの同年代の子たちとの人間関係に悩み続けていた私にしては珍しく、今年はほとんど友だちとの関係には悩まなかった気がします。
思いきって踏み出してよかったし、あたたかい心をもった藝大の同期たちに出会えて本当に良かったと心から思います。

やっぱり人間関係に限らず、怖がっていてその場に立ち止まっていたらなにも変わらない代わりになにも始まらないし、思いきって飛び込んでみたら想像していたよりずっと大丈夫なことが多い。
飛び込まない理由が「環境が変わるのが怖い」というだけなら、飛び込んでしまった方がいいな と、この1年で私はかなり冒険家になったように思います。

でもそうやって思いきって飛び込んでしまえるのは、どれだけ大きな失敗をしても、大丈夫だよまたやり直せるよ、どんなすずちゃんでも大好きだよと言ってくれる家族のおかげだと思います。
これをやろうか悩んでいる、と相談すると、「すずちゃんの一度きりの人生なんだから好きにしたらいいよ」と言ってくれて、でもそれは決して放任するということではなく、私が決断したら全力でサポートしてくれる、そんな家族の大切さがよくわかる1年間でした。

そして、お仕事を始めさせていただいたのもチャレンジャーになれたひとつのきっかけかなと思います。
厳密にいうと所属したのは去年なのですが、色んなところに行かせてもらったのは今年がはじめてでした。
タイに行き、北海道のニセコ町に2回行き、そしてドイツまで。
食べず嫌いもかなり克服して、人見知りもお外では封印して。
高校生の私がみたら度肝抜かれるんじゃないかなあと思います。

タイでの演奏の様子
ドイツの駅
ニセコ町、雪に大興奮(笑)

お仕事に限らず学内外の演奏会も、お誘いをいただいたらとりあえず「やります!やらせてください!」とお返事することを心がけていた結果、オーケストラや作曲科の試験など合わせて11個の本番に参加させていただきました。
そして、リサイタルを含めたコンサートが5つに、お仕事が13個!

(12月からは「spiccatoのすずね先生」として、大阪でレッスンも始めさせていただきました!またそれに関しては別でblogを書きたいと思います。)

思い返せば本当に、「駆け抜けた」という言葉が相応しい1年だったと思います。
母とのLINEを見返すとあまりの忙しさに絶望して泣いてしまった日も多く、常に首を絞められている感覚だったようなのですが、喉元過ぎれば、という言葉通り、もうその感覚もすっかり消えてしまい。
特に5月が忙しかったみたいで(今となっては他人事)、31日のうち4日しか休みがなかったらしいです。
でもこうして自分がやりたい音楽で忙しくさせていただけるということは本当に恵まれているし、幸せなことだと思います。

去年はあまりに一人暮らしが辛くて、どうして東京になんて出てきてしまったんだろう、関西で頑張ることもできたはずなのにと後悔ばかりでしたが、今ではこうして飛び出してきてよかったと心から思っています。

今の時代、なんでも調べればでてくるし、やりたい!と思ったことのメリットもデメリットもすぐにたくさん誰かが教えてくれます。
だから私だけでなく、ちょっぴり臆病で慎重な人が世の中に増えているんじゃないかな。
私もかなり慎重派で、石橋を叩きすぎて結局渡るタイミングを失って後悔するタイプ。

2024年1月3日の母とのLINEには、「すずちゃんは頭が先に働くから、逆に後悔が多い印象。やって後悔を増やそう」というメッセージがありました。

調べてじっくり検討する というのは絶対に必要なスキルではあるし、慎重なのは決して悪いことではないけれど、足踏みしていたら本当に逃しちゃいけないものまで見送ってしまう。
人生、やはりなるようになるから、それなら選択肢を増やすために思いきって色んなところに飛び込むのも大切だと思います。
20歳でこう思えるようになって、本当によかった。

2025年も周りの人たちを大切に、そしてなにより自分をいちばんに愛してあげて、たくさん挑戦して、だれより素敵な自分になれますように。

最後になりますが、2025年のコンサートをふたつ宣伝させていただきます。どちらも関東ですのでspiccatoの生徒さん方は難しいかと思いますが、もしこのblogを読んでくださっているお近くの方がいらしたらぜひお越しくださいませ!

① 2月16日 
第二の故郷、茨城県水戸市のカフェGurunpaでコンサートをします!
一緒に演奏してくれるのは、1年生のときからたくさんお世話になっている、藝大ピアノ科2年の山本萌乃果ちゃん。
ふたりで茨城で演奏するのは今回で二回目です。たのしみ!
いつもよりクラシック少なめの気軽なコンサートとなっていますので、ご興味のある方はご連絡ください。

② 2月20日 木の音楽会 vol.4
2024年にとてもお世話になった先輩にお誘いいただき、前回のvol.3に引き続き今回も出演します。
会場はかつしかシンフォニーヒルズのアイリスホールです。
モンテヴェルディから今を生きる作曲家の作品まで、時代の流れを感じられる演奏会になっています。
出演者、作品ともにとてもとても豪華です!

来年もどうぞよろしくお願いいたします!

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