3月13日、毎年恒例の植村太郎門下コンサートがありました。
今年は初めての試みとして、完全無伴奏コンサートでした。
総勢14人の藝大生が分担してバッハの無伴奏ヴァイオリン全集を完奏し、現在もご存命のジョルジュ・クルターグの曲と組み合わせて、現代とバロックの融合、時空を超えた音楽をテーマに演奏会が行われました。

聞くほうも弾くほうも頭を使う演奏会でしたが、本当に楽しかった。
私はフィーリングで弾くタイプなので、ソロの本番中に「あ、降りてきた。」と思うことは少なくありませんが、今日ももれなく何かが降りてきて、アイデアや想いが次々と噴き出していくのを感じました。
いつもはお客さんに向けて、ということを意識しているのですが、今日の演奏会は今までにないほど自分との対話、自分の内の内にある自分と向き合い、内から込み上げる想いが空間に降りてきた啓示に従って音となり空間に満ちる、という非常にスピリチュアルな演奏体験になりました。
演奏会の後の反省会でもみんな同じようなことを言っていて、改めて植村太郎門下、そして藝大に入って本当に良かったと感じました。
太郎門下の人たちはみんな言語化が好きで、自分の内面を言葉にするのが上手。
繊細で暖かくて、素敵な言葉を使う人たち。
試演会などでお互いに講評を書くのですが、みんな小さなお手紙のようになっていて、本当に素敵な褒め言葉やアドバイスが散りばめられている宝物。
彼女たちとの出会いが、私に色んな「おんがく」を教えてくれました。
音学であったり、はたまた音が温であったり恩であったり。
藝大に入ってから音楽に対する姿勢がかなりスピリチュアルになっていくのを感じます。
でもそれはきっと、本番=練習した成果を出す場所 ということだったり、基礎基礎基礎基礎音程音程音程音程音程音程音程音程音程音程音程音程音程音程!!!!!(もちろん音程と基礎はとっても大事ですが)というところから抜け出して、まるっと曲自体に向き合えるようになったからこそ。
そもそも音楽なんて精神的なものであって、スピリチュアルでなんぼですから。
東京や大阪で細々とレッスンをするなかで、はやくまだちびちゃんのみんなにもこの気持ちを知ってほしいなあといつも思います。
続けることは大変で、続けたからといって実るとは限らない。
でもどうにか、この喜びを知ってほしいと思わずにいられない。
自信をべきべきに折られることもあるし、実際仕事では折られまくっているし。勝手に折れてるだけだけど。
それでも私は私のおんがくを突き詰めて、やりたいこと全部やります。ので、みなさんもくじけても折れても、糸を切らないで。
どんなにボキボキに折られても、どんなに細い糸だとしても、繋がっていれば、手繰り寄せた先は明るい未来です。
今日の東京の最高気温は19度。
あたたかい春の風が吹いていました。
なかなか筆が重くてブログが書けないので宣言しておきます。
次回のブログは3月22日、母校の卒演のあと3月以内に!
そしてそして、質問を大募集します↓↓↓

お返事ブログを書けるくらい集まるといいな〜の気持ちです。
おひとりいくつでも。どしどし書いてください。では!
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